腰椎ヘルニア闘病記~序章~
久しくブログをお休みしていたのだが、それには理由がある。
一番大きな理由は「腰椎ヘルニア」で長らく療養していたからだ。
痛みが出始めたのは今年の3月ごろ。このころは右の腰からおしり・足にかけて痛みが出始めた。歩けないというほどではなくて、仕事も普通にしていたし鎮痛剤もさほど必要ではない。自分のガマンの範疇内で収まっていた。
これが6月に入るとそうはいかなくなってきた。
月初めくらいから痛みがだんだんと強くなってきて、朝に家を出て駅に行くのがやっとの状態になってしまった。家から普通に歩いて12分くらいの最寄り駅に着くまでに5回も6回も休憩が必要で、痛む体をなんとか自力で駅まで運ぶ作業は精神的にとてもつらい。
不思議なんだけれど、そんな状態でも鎮痛剤を飲み、駅まで強い痛みを引きずってなんとか歩く。その後ホームで少しストレッチをして電車に乗ると、目的地に着くころにはアタリが出て普通に歩ける状態になる。
鎮痛剤が効くからなのか、体が温まるからなのかは定かではないが、しばらくはそんな状態でなんとか勤務を続けていた。
けれども、そんな状態ではすぐに限界がやってくる。分かっていたことだが、ついにその日がやってきてしまった。
その日も同様にして家を出たのだが、現場の最寄り駅についてもまったく「アタリ」がこない。痛みはひくどころか、ひどくなっている気すらする。
痛みからくる私の精神的な限界でもあり、おそらく身体的な限界でもあっただろう。私はコンビニのイートインにどうにか自分の身体をおき、管制に欠勤の電話をかけた。
「そんなこと急に言われても、すぐに代わりは見つけられませんよ~」
管制の担当は困ったような怒ったような声でそう答えたが、無理なものは無理だ。
「申し訳ありません。とにかく、今日は無理なので休みます」
そう言い切って電話を切ると、言いようのない不安が襲ってきた。
「今までなんとか仕事をしてきたけど、これからオレはどうなっちまうんだ?」
このとき私にはもう分かっていた。何日か休めばなんとかなるような身体ではないと。
(つづく)
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